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国際デザイン・ラボ|子供の遊び場 / Playground for Children

2015-10-01 (公私空間 / Private, Public space, 国際デザイン・ラボ(KDL), 日常生活 / Daily life, 行政 / Administration, KDL都市空間 / Urban & public space)

ジャカルタの敏腕知事アホック氏は、市民生活者の視点に立った施策をスピーディーに行うことで評価が高く人気があります。JAKARTA POST に記載されていた、子供の遊び場に対する記事で、「the development of the Child Friendly Integrated Public Spaces (RPTRA) project 」が今年中に54施設の設置が完了し、150もの用地を確保するという。

ジャカルタの中心街であれば歩道らしきスペースを道路脇に見ることができるが、その機能を果たしているとは言い難い状況です。(他記事を参照)大きな穴が開いていたり、バリアフリーでなく、自転車すらも通過できない。中心街を外れれば、雨水(下水)側溝の蓋の上を歩道として使えればまだ良いレベルで、基本的に歩道はない。

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これらのことから、日本では当たり前の物事がインドネシアの首都ジャカルタでは未整備、未開発といった現状。日本から来た現代人であれば、生活の不便として即座に認識できることがゴロゴロと転がっており、ビジネスにできる資源にあふれています。

高度成長期(ジャカルタの現状に似ている。私の幼少期)日本には、遊具の安全は遊ぶ側の責任によって保たれていましたが、最近では過保護な子供にも対応した安全性に配慮した遊具開発は必須となっており、各メーカーの技術開発は日々進化していると感じられます。

インドネシアも同様の過程を経るかどうかはともかく(国民性ゆえ?)、子供の安全への配慮、公園と近隣住宅地、特に歩行者空間との関係については、日本標準のノウハウは十分活かせます。インドネシア人も知れば納得するでしょう。

最後に、日本国内で新規ビジネスフィールドを無理やり見つけ出してビジネスに乗せようとする風潮も感じられますが、今までに日本が積み上げてきた生活や技術を、新興国である現地で適用するというビジネスも十分にチャンスがあり、意義のある新規ビジネス、新規フィールドであると感じます。もちろん、その際には適切なローカルエンジニアリングというプロジェクトマネージメントが必要になりますが。
いかがでしょうか?

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国際デザイン・ラボ|可能性 / Possibility

2015-08-20 (国際デザイン・ラボ(KDL), 行政 / Administration)

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インドネシアでは、日本のように体系だった建築基準法はありません。インドネシア建築家協会(AIA)ではその策定を準備中とのことですが、いつになるかは定かではなく、竣工前に使用開始(ソフトオープン)することが普通の当地では、この建築基準の策定についても同様にケースバイケースの運用になると思います。
SNI(Indonesia National Standard)が技術基準として適用されますが、実際の細かなチェック、品質管理は信頼できず、結局は先進国の輸入品を信頼する社会規範となっています。それゆえ、JIS規格をインドネシア基準に適用したほうが良いという議論もあるほどです。
建築基準に適合した計画では、建蔽率や容積率、セットバックといった集団規定について個々の敷地に応じた計画が必要ですが、単体規定について言えば、設計者の裁量に任されている部分も多く、日本の設計基準を踏まえれば多くの建築規定では問題はありません。
インドネシアで日本基準を適用すると無駄なコストや工期もかかることも多く、設計者の責任、施工者の責任の範囲で決断していくことになります。一方、雨や太陽への配慮など日本よりも厳しい条件のものもあり、適時ローカルの状況に応じた仕様検討も必要になります。

機能を満足したうえで、何を提案するか?
お金以外の範囲については、オーナーサイドではなく設計者サイドにあるケースが多いのは、アーキテクトには魅力的なフィールドなのではないかと思います。

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国際デザイン・ラボ|雨水利用 / Recycle system of Rain Water

2015-08-20 (エコロジー / Ecology, 国際デザイン・ラボ(KDL))

インフラ整備が未熟なインドネシアでは、雨水のほとんどは川を通じて海に流れます。もちろん雨季の大雨時には、その容量を超え、下流域や谷部では洪水(banjir)になります。雨水再利用を今後、個々の建築計画単位で普及させていけば、洪水被害も減らせる可能性があります。首都ジャカルタの洪水は自然災害ではなく人災です。雨季恒例となった洪水は交通渋滞をも引き起こし、経済活動にも影響を及ぼします。行政による努力だけでなく、個々の建築単位でも都市環境へ貢献できる方法があります。

日系進出企業の多くが入居する工業団地では各建物使用者は上水を購入し、その80%程度(工業団地による)の下水排出料金をチャージされます。したがって雨水利用を行い、購入する上水を減らすことは、長期的なスパンで見た場合には、ランニングコスト低減に有効です。
工場の広い屋根から水を集め、搬出口(ローディングドッグ)といったレベルの高くなった部分の下に雨水リサイクルタンクを設置するなど、イニシャルコストを抑えつつ、導入する事例もあります。

建築計画レベルから始めるジャカルタの価値を高めるコンセプトも考えていかないといけない時期になってきています。

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国際デザイン・ラボ|単価 / Unit price

2015-08-20 (コスト / Cost, 国際デザイン・ラボ(KDL))

インドネシアの建築コストもインフレ率(約7%の増加)とインドネシア人の賃金増加に伴い、年々高くなる一方です。日本人の賃金はそれに反する傾向も見られます。ローカル企業が実力と自信をつけてくるに従い、日系企業もローカル企業を含めた価格競争に巻き込まれてきています。もはや品質だけでは勝負できず、コストパフォーマンスの高さは必須条件となってきています。日系ゼネコンなど年度あたりの受注高確保のためか、無理をしてローカル企業と同等価格で受注するケースも散見されます。
案件の工事費決定のタイミングによってはオーナー側に利益のある入札結果(ローカル業者との競合の末に)となる場合もあり、業界全体の流れを読んだスケジュールを立てることも必要になります。

インドネシア建築コストの一般的な認識として、鉄筋コンクリート造よりも鉄骨造の方がやや高い。人件費が比較的安いために、プレファブ化して工期を短くしてコストを抑えるという先進国では常套手段となっている方法は、インドネシアでは当てはまりません。鉄骨造の建物を計画する際には、その製作工場を自社にて保持している建設業者を選定するなどの策も必要になります。
代表的な材料の参考単価(2014年)の一例です。
・コンクリートK300 → Rp.1,000,000/㎥
・鉄骨 → Rp.15,000/Kg
・ガルバリューム鋼板 0.5 mm thk → Rp.15,000/㎡
など
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写真は、市中にあるホームセンター。

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国際デザイン・ラボ|木と煉瓦とコンクリート / Wood, Brick, Concrete

2015-08-20 (国際デザイン・ラボ(KDL), 工法 / Construction Method)

現代インドネシアの建築工法は、日本における組積造とRC造、S造のラーメン構造を合わせたものが一般的です。

組積造は煉瓦やALCブロックを使用した壁式構造で、Practical column と Lintel といった臥梁の内側を組積で埋める工法となります。規模が大きくなり、またフロアが積層される場合には、柱梁のラーメン構造主体となり、梁は鉄骨の梁やトラスが用いられます。
また、床の構造はslab on grade(土間床)、suspended slab(浮き床)が用いられ、地盤の状況による杭の有り無しも決定されます。
日本では異種材料のハイブリッド構造は、構造適合性判定が必要でスケジュールやコスト面から敬遠される傾向にありますが、インドネシアでは設計条件や現場の状況によって建築可能です。

一方で伝統的な建築、写真は伝統建築ジョグロの架構。日本の寺院にも似た構造で、アジアに一般的な馴染みの工法ですが、伝統技術を受け継ぐ職人がいないために、移築転用の事例が主体となっています。
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煉瓦の積み上げ方にバリエーションがあるのも特徴的です。前述の臥梁との組み合わせによって剛構造を形成するため、面財としての煉瓦のレイアウトは比較的自由な表現が可能で、インドネシアの建築家の独自性を表現できる部分でもあります。
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コンクリートと鉄骨のハイブリッドですが、鉄骨造のコストがコンクリートよりも高いために普及しており、工場建築といった機能的な大空間を必要とする際に採用されます。最近では柱にプレキャストコンクリートを使用する現場も増えてきています。職人の技量不足を考えれば、プレキャストを使用したいところです。
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このようにインドネシアでの建築工法の選定時には、日本の常識とは異なる各種工法選定の背景を押さえる必要があります。施工者のサブコンの情報まで抑えれば、適材適所プロジェクトに応じて業者選定が可能になります。

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国際デザイン・ラボ|オランダと中国 / Holland and China

2015-08-18 (歴史 / History, KDL建築 / Architecture)

東南アジアの多くの国々で共通しているように、インドネシアの建築の歴史についても植民地時代の建築(官)と華僑建築(民)、そしてヴァキュラー(土着)な建築に分類できる。

ここではジャカルタエリアでの事例を取り上げてみる。

まず、オランダ植民地時代の建築は北ジャカルタのコタトゥア(旧市街地)エリア、それもバタビア広場周辺に集まっている。表紙の写真は現在は博物館として利用されているオランダ総督府の施設。これらはインドネシアの独立後に政府や銀行、郵便局といった公共的な機能を担うようになった。ただ周辺には廃墟となって放置されている建物も目立つ。最近の建物保存再生活動とともにギャラリーやカフェに転用される事例も見られるようになってきた。

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一方、華僑文化は商業的な分野を担い、パブリックな施設の多いバタビア広場から500M程離れたエリアに、チャイナタウンを形成している。インドネシアにおいても、他国の中華街に見られるような1階の道路側をコリドールとした商店形式が見られる。そして、それらメインストリートに直交する路地には、屋台を主体とした飲食店も見られる。

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